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手術症例|八幡みなみ動物病院|市川市大和田の動物病院・ペットホテル

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手術症例

手術症例|八幡みなみ動物病院|市川市大和田の動物病院・ペットホテル

手術症例

膝蓋骨内方脱臼

膝蓋骨内方脱臼

膝のお皿(パテラ)が本来おさまっている溝から脱臼してしまう病気です。脱臼の程度や動物の症状により、内科的管理と外科手術の判断をすることが重要です。手術を行う場合、症例に合わせて複数の術式を実施します。
症例では滑車溝造溝術と関節包縫縮、内側支帯切離による整復を行いました。

脛骨粗面の剥離骨折

脛骨粗面の剥離骨折

脛骨粗面とは、膝のすぐ下にある靭帯が付着する部分のことです。
成長段階にある若い犬では、強い力が加わることで、この脛骨粗面の骨がはがれてしまうことがあります。
脛骨粗面の骨折は、成長に伴い骨の変形や脱臼につながる場合もあります。
手術ではピンとワイヤーで剥がれた骨を元の位置に固定します。

外傷性肘関節脱臼

外傷性肘関節脱臼

関節脱臼の治療は皮膚の上からの整復(非観血的整復)と、外科手術による整復(観血的整復)に分けられます。
症例では非観血的整復と包帯固定にて治療を行いましたが、再び脱臼がみられてしまいました。
そのため、外科手術を適応し、創外固定法により整復を実施しています。創外固定具は術後17日で解除を行いました。

尿道再建

尿道再建

尿道が狭くなったり、損傷をした場合に、尿の通り道を新しく作りなおす手術になります。
動物では尿道閉塞による、会陰尿道造瘻術がよく行われます。
症例は尿道と会陰部の外傷が重度であったため、尿道を乳頭部に開口する、骨盤前尿道造瘻術という手術を行っております。

子宮蓄膿症

子宮蓄膿症

高齢の未避妊の動物に多く、細菌感染により子宮内部に膿が溜まってしまう病気です。
そのままにしておくと、多臓器不全や敗血症、子宮破裂による腹膜炎を引き起こして命に関わることもあります。緊急性の高い病気の一つです。
症例では膿の貯留した子宮と卵巣の摘出を行いました。

消化管腫瘍

消化管腫瘍

胃や腸に発生する腫瘍です。嘔吐や下痢、食欲不振などが症状として見られることが多いです。外科切除だけではなく、抗がん剤治療などが行われることもあります。
症例では大きくなった腫瘍により腸が閉塞を起こしていたため、緊急的に腸管切除術を行っております。

食道裂孔ヘルニア

食道裂孔ヘルニア

胸とお腹を隔てている横隔膜には食道が通る穴が空いており、この穴を食道裂孔といいます。食道裂孔ヘルニアは、胃の一部がこの食道裂孔を通じて胸部に入り込んでしまった状態です。多くは先天的であり、シャー・ペイとイングリッシュ・ブルドッグが好発犬種となります。症例のイングリッシュ・ブルドッグでは、赤い矢印が胸に入り込んだ胃になります。開腹手術にて胃をお腹の中に戻し、ヘルニア孔の閉鎖、食道および胃の固定術という複数の手術を同時に実施しております。

脾臓腫瘍

脾臓腫瘍

犬では脾臓の腫瘍は比較的よくみられます。大きくなっても症状を認めず、健康診断などで偶然発見される場合もあります。
脾臓の腫瘍は悪性でなくてもお腹の中で出血を起こしやすいため、状況によって外科手術による脾臓の全摘出が選択されます。
症例は猫の肥満細胞腫という腫瘍で、脾臓の全摘出後には化学療法を実施しております。

眼瞼内反症

眼瞼内反症

眼瞼内反症では、まつ毛や顔の毛が触れてしまうことで、眼球に慢性的な刺激を与えます。これにより、涙目や眼を開けづらそうにする症状が続くようになります。眼の周辺の皮膚が余ることでまぶたが内反していることが原因となりますので、眼周囲の皮膚を切開して縫い縮める手術を行います。
症例は抜糸後の様子で、内反が矯正され、瞼の縁が確認できるようになっています。

瞼球癒着

瞼球癒着

結膜もしくは角膜の上皮が破綻し、これらが癒着してしまう病態になります。眼瞼(まぶた)・眼球・瞬膜がくっついてしまうので、目が開きにくくなったり、眼球の動きに影響を与えたりします。幼猫時に発症した「猫ヘルペスウイルス感染症」が原因となることが多いです。
症例では上下の眼瞼結膜と瞬膜結膜が癒着していました。麻酔下にて癒着部を剥離、切開することで機能を回復させております。

胆嚢摘出術

胆嚢摘出術

胆嚢摘出術は、胆嚢粘液嚢腫や胆嚢炎、総胆管閉塞などの病気の動物で行なわれます。胆嚢粘液嚢腫は胆嚢の中に粘液が蓄積している状態で、胆嚢破裂が発生する場合もあります。
症例の犬では胆嚢破裂により、胆嚢が肝臓や周囲の組織と癒着を起こしていました。外科用デバイスを用いて周囲の組織から胆嚢を剥離した後、胆嚢管で切断して胆嚢を切除しています。

腎臓摘出術

腎臓摘出術

腎臓の摘出は、腫瘍や水腎症、腎盂腎炎などの病気で行われる場合があります。
片側の腎臓機能が残っている場合が適応になります。
症例の猫では重度の腎盂腎炎により、腎臓内と周囲の組織に膿が貯留してしまっておりました。
左の腎臓は温存が難しかったため、左腎臓の摘出を行っています。
手術後は適切な抗菌薬で管理を行い、順調に回復してくれました。

尿管閉塞

尿管閉塞

「尿管」は腎臓で作られた尿を膀胱へ運ぶ管になります。特に猫の尿管は細いため、小さな結石などでも閉塞を起こすことがあります。両側の尿管が閉塞した際には急性腎障害を引き起こし、重篤な症状を示します。
内科治療を行う場合もありますが、改善がないようであれば早期の外科治療が必要です。外科治療に踏み切る判断と、適切な手術方法の選択をすることが重要です。閉塞を予防するためのカテーテルを設置する「尿管ステント設置術」を行う場合があります。
症例では、閉塞した尿管を切除して膀胱と繋げる、「尿管膀胱吻合術」を実施しております。

腎瘻チューブ設置

腎瘻チューブ設置

尿管閉塞を起こした動物は全身状態が極端に悪化しており、長時間の麻酔や手術に耐えられないことも多いです。そのようなとき、一時的に腎臓内へチューブを設置することで、尿を排出するための迂回路をつくる方法です。
また、尿管手術後に手術部位が安定するまで、この腎瘻チューブを設置しておく場合もあります。
症例では尿管手術後に設置を行っております。