YAWATAMINAMI_AH

犬の脾臓腫瘍について|シニア期に多い病気|八幡みなみ動物病院|市川市の動物病院

〒272-0025 千葉県市川市大和田1-16-16
047-323-6057
ご予約はコチラ。

犬の脾臓腫瘍について|シニア期に多い病気

犬の脾臓腫瘍について|シニア期に多い病気|八幡みなみ動物病院|市川市の動物病院

犬の脾臓腫瘍について|シニア期に多い病気

犬の脾臓腫瘍は初期ではほとんど無症状のため、健康診断などで偶然発見される場合があります。しかし、悪性でなくても腹腔内で破裂し大出血を起こしやすいため、病気に気が付かないまま突然深刻な状態に陥ることがあります。
そんな事態を避けるべく、今回は犬の脾臓腫瘍について解説していきます。

目次
1.原因
2.症状
3.診断方法
4.治療方法
5.予防法やご家庭での注意点
6.まとめ

 

原因

「血管内皮細胞」という血管を構成している細胞が癌化することで起こります
他の場所にできた腫瘍が転移するケースもありますが、明確な原因はわかっていません。
また、脾臓の腫瘤には、血腫や結節性過形成といった良性のものもあれば、血管肉腫や肥満細胞腫、線維肉腫、リンパ腫といった悪性のものもあります。特に、高齢の犬に多く見られ、その中でも体重が重い犬や大型犬に多い傾向があります。

 

症状

初期段階では特に目立った症状がありません。進行すると症状がみられることもありますが、なんとなく元気がない、食欲が落ちている、吐く回数が増えたといった加齢性の変化と勘違いされてしまうケースもあります。

しかし、良性・悪性を問わずに脾臓の腫瘍が大きく成長し破裂してしまうと、大量出血が起こり、そして体内の血液量が極端に少なくなり、いきなりショック状態に陥ってしまう場合もあります

 

診断方法

レントゲン検査や腹部のエコー検査によって脾臓や腫瘍の評価をします。大きくなっても症状を認めず、健康診断などで偶然発見される場合もあります。ただし、これらの検査だけではそれが腫瘍かどうかはわからないため、術後に病理検査を行い、ようやく確定診断ができます

 

治療方法

状況によっても異なりますが、基本的には外科手術による脾臓の全摘出を行い、必要に応じて術後に化学療法を行います。

脾臓を摘出してしまって大丈夫なのか、と不安に感じると思いますが、他の臓器が脾臓の機能を補ってくれるため、日常生活を送る分には特に問題はありません。

また、すでに腹腔内出血を起こしている場合や貧血が重度の場合には、術前にショック改善を行ったり、術中に輸血を行ったりすることもあります。

当院における脾臓腫瘍の手術症例はこちら

 

予防法やご家庭での注意点

具体的な予防法はありませんが、健康診断の際に偶然発見されるケースもあるため少なくとも1年に1回、シニア期に突入したら半年に1回は健康診断を受け、早期発見・早期治療を行うことが大切です

 

まとめ

脾臓腫瘍はほとんど症状が現れず、仮に症状が現れたとしても加齢性の変化と間違われ、見過ごされてしまうケースも少なくありません。しかし、腫瘍が成長して腹腔内出血を起こすと、ショック状態に陥り命を落としてしまうこともあります。一見元気そうに見えても体の中では異常が起こっている可能性もあるため、「うちの子は元気だから大丈夫」と思わずに、元気なうちから健康診断を受けることをおすすめします

 

千葉県市川市大和田の動物病院なら「八幡みなみ動物病院」
医院案内はこちらから
診療案内はこちらから

<参考>
https://www.samec.jp/veterinarians/upload-docs/201938145612.pdf