犬と猫の誤飲誤食について|飲み込みやすいものや対処法
- 2023年11月6日
- 病気について
愛犬や愛猫が誤飲誤食してしまい、動物病院に駆け込んだことがあるという飼い主様は決して少なくありません。最悪の場合、中毒や胃腸炎、腸閉塞などを起こし、命にかかわることもあるため、発生を予防することが何よりも大切です。
そこで今回は犬や猫の誤飲誤食について解説していきます。
目次
1.犬や猫がよく誤飲してしまうもの
2.誤飲誤食すると現れる症状
3.誤飲誤食した場合の対処法
4.治療方法
5.予防法やご家庭での注意点
6.まとめ
犬や猫がよく誤飲してしまうもの
犬や猫は好奇心旺盛で、よくものを口に入れる習性があり、全く想像もしないものを飲み込んでしまうことがあります。特に子犬や子猫は、新しいものに興味を示し、誤飲のリスクが高まります。
代表的なものとしては下記が挙げられます。
・おもちゃ
・竹串
・鳥の骨
・紐
・イヤホン
・電池
・ペットシーツ
・チョコレート
・玉ねぎ
・観葉植物
・人用の薬 など
誤飲誤食すると現れる症状
何をどれだけ食べたのかによって異なりますが、中毒の場合嘔吐や下痢、食欲不振、元気喪失などの症状がよくみられます。また、痙攣や震え、呼吸困難、意識障害などが起こり、命を落としてしまうケースもあります。
また、おもちゃや竹串、紐などの異物を誤食した場合、腸閉塞や消化管穿孔など命に関わる危険な状態になり、緊急手術が必要になることもあります。
誤飲誤食した場合の対処法
犬や猫が誤飲誤食をしてしまったときには、速やかに動物病院で診てもらうようにしてください。
その際に、「何を食べたのか」「どれくらいの量を食べたのか」、「食べてからどれくらい経過したのか」などが分かると、診断や治療に役立ちます。
もし、嘔吐や下痢があった場合には、それらも持参するようにしてください。
治療方法
治療方法は異物の種類や症状の有無などによって異なります。
無症状かつ危険性がない場合などは、そのまま様子をみることもありますが、基本的には異物を取り出します。
異物が食道や胃にあり、吐かせることが可能な場合は催吐処置を行いますが、異物が鋭利で消化管を傷つけるなどのリスクがある場合には、内視鏡を使って異物を回収します。
ここまでの治療であればメスを使わずに済みますが、異物が腸にまで入り込んでしまった場合は開腹手術を行います。また、腸閉塞によって腸管の一部が壊死している場合は、壊死部を切除して吻合する手術も同時に行います。
このように治療方法は多岐にわたります。ネットで調べてみると、ご自宅で吐かせる方法がいくつか載っていますが、吐かせることで状態が悪化することもあるため、自己判断せず誤飲が疑われる場合は必ず動物病院を受診するようにしましょう。
予防法やご家庭での注意点
誤飲誤食は病気ではなく「事故」です。つまり、飼い主様の努力によって、ある程度発生を予防できます。愛犬や愛猫の届く範囲にものを置きっぱなしにせず、お散歩中は拾い食いをさせないようにしつけるなどして、発生の予防に努めましょう。
まとめ
犬や猫の誤飲誤食は飲み込んだものや量によってその後の対応が大きく異なります。誤飲してすぐであればお腹を切らずに済む可能性が高いため、様子を見ようと時間をおかず誤飲に気づいたらすぐに動物病院を受診するようにしましょう。
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