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犬と猫の横隔膜ヘルニアについて|交通事故や高所からの落下事故に要注意|八幡みなみ動物病院|市川市の動物病院

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犬と猫の横隔膜ヘルニアについて|交通事故や高所からの落下事故に要注意

犬と猫の横隔膜ヘルニアについて|交通事故や高所からの落下事故に要注意|八幡みなみ動物病院|市川市の動物病院

犬と猫の横隔膜ヘルニアについて|交通事故や高所からの落下事故に要注意

愛犬・愛猫が急に苦しそうに呼吸をしていたら、それはもしかしたら横隔膜ヘルニアを起こしているかもしれません。
横隔膜ヘルニアとは、胸腔と腹腔を区切っている横隔膜に何らかの原因で穴が開き、お腹の中の臓器(胃や腸、肝臓など)が胸腔内へと入り込んでしまう病気です。
多くは事故が原因で起こり、重度の場合は命に関わることもあります

今回は犬と猫の横隔膜ヘルニアについて、症状や治療方法、予防方法などを解説します。

 

■目次
1.原因
2.症状
3.診断方法
4.治療方法
5.予防法やご家庭での注意点
6.まとめ

 

原因

生まれつき横隔膜に穴が開いていることもありますが、多くは交通事故や高所からの落下事故などが原因で、体に強い衝撃が加わることで起こります。そのため、活発な性格をしている若齢の犬・猫や、屋外飼育をしている猫などに多くみられます。

なお先天性の横隔膜ヘルニアは、犬よりも猫の発生が多いことで知られています。

 

症状

症状は穴の大きさや飛び出している臓器の種類・程度などによって異なります。

運良く無症状であるケースもありますが、お腹の中の臓器が肺や心臓を圧迫してしまうと、咳や呼吸困難等がみられます。また、食べたものがうまく消化管を通過できず、嘔吐や食欲不振、腹痛などがみられることもあります。

さらに、重度の場合は呼吸不全や循環不全に陥り、命を落としてしまうケースもあります

 

診断方法

レントゲン検査や超音波検査を行うことで診断ができます。また、必要に応じて血液検査など他の検査も追加します。

 

治療方法

横隔膜ヘルニアを治療するためには手術を行う必要があります
全身麻酔下でお腹の中の臓器を元の位置に戻し、横隔膜に空いた穴を縫い閉じたりメッシュなどを使って塞いだりします。術後は合併症を引き起こすリスクが高いため、数日間の入院が必要になります。

ただし、呼吸困難を起こしている場合やショック状態に陥っている場合などは全身麻酔に耐えられない可能性があるため、まずは集中治療を行い、容態を安定させてから手術を行う必要があります。

また、すでに長期間経過していて体が順応している場合などは、手術を行わず経過観察することもあります

 

予防方法やご家庭での注意点

横隔膜ヘルニアを完全に予防することは難しいものの、できるだけ事故のリスクを下げることが大切です。
犬であればお散歩中にリードを短く持ったりリードを離したりしないよう注意する、猫であれば完全室内飼育をするなどして、できるだけ事故にあわないよう工夫をしましょう。

 

まとめ

事故にあった後、一見外傷がないようにみえても、実は体の中では横隔膜ヘルニアを起こしていたというケースもあります。そのため、万が一事故にあった場合は、外傷の有無に関係なく念のため動物病院で検査を受けるようにしましょう

 

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