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愛犬・愛猫の春のくしゃみ、もしかして花粉症?症状と対処法について|八幡みなみ動物病院|市川市の動物病院

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愛犬・愛猫の春のくしゃみ、もしかして花粉症?症状と対処法について

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愛犬・愛猫の春のくしゃみ、もしかして花粉症?症状と対処法について

春になると、愛犬や愛猫が頻繁にくしゃみをすることに気づくことはありませんか?もしかすると、それは花粉などのアレルギー反応が原因かもしれません。

犬や猫も人間と同じようにアレルギーを発症することがあり、特に春先は花粉による影響が増える時期です。アレルギー症状を放置すると、かゆみや呼吸器の異常が悪化することもあるため、早めの対処が大切です。

今回は、犬や猫の花粉症の症状や原因、ご家庭でできる対策について詳しく解説します。

■目次
1.犬・猫のアレルギー症状の特徴
2.アレルギー反応の主な原因
3.見逃してはいけない症状
4.ご家庭でできる対策と予防法
5.治療法について
6.まとめ

 

犬・猫のアレルギー症状の特徴

犬や猫のアレルギー症状は、人間の花粉症と似ていますが、一部異なる点もあります。人間の花粉症では、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、喉の違和感が主な症状ですが、犬や猫では皮膚のかゆみや炎症が強く出る傾向があります。

そのため、くしゃみや鼻水だけでなく、体を頻繁にかいたり、顔をこすったりする行動が見られたら、アレルギーを疑う必要があります。

<犬のアレルギー症状>

犬は花粉が付着した皮膚のかゆみや炎症が強く出やすく、以下のような症状が表れます。

くしゃみや鼻水が増える
目や目の周りが赤くなり、涙が増える
足先や顔をしきりになめる、こする
耳をしきりにかく、頭を振る
肉球や脇腹などの皮膚の赤み、かさつき

<猫のアレルギー症状>

猫は犬に比べると、目やにや鼻水が目立ちやすいのが特徴です。

くしゃみが増える
鼻水や目やにが多くなる(鼻や目の周りが汚れやすくなる)
顔を前足でこする、こまめにグルーミングをする
耳の内側が赤くなる、かゆみが出る
食欲や元気が低下する

症状が軽い場合は自然に落ち着くこともありますが、長引いたり悪化したりする場合は、早めに動物病院を受診することが大切です。

 

アレルギー反応の主な原因

アレルギーを引き起こす原因(アレルゲン)には、花粉、ハウスダスト、ダニ、カビ などがあります。これらは大きく 「季節性アレルギー」 と 「通年性アレルギー」 に分けられます。

・季節性アレルギー:春や秋に多く、スギやヒノキなどの花粉が主な原因
・通年性アレルギー:ハウスダスト、ダニ、カビなどが原因で、一年を通して症状が出やすい

また、犬種や猫種によってアレルギーの発症リスクが異なります。フレンチ・ブルドッグやシャム猫などの短頭種は、鼻の構造上、アレルギー症状が出やすい傾向にあります。

 

見逃してはいけない症状

アレルギーが進行すると、呼吸が苦しくなったり、皮膚の炎症が悪化したりすることがあります。特に次のような症状が見られる場合は、早めの対応が必要です。

鼻水やくしゃみが長引く
目の充血や涙が止まらない
皮膚のかゆみや赤みが強くなっている
呼吸が苦しそう

呼吸器の症状が悪化すると、息切れや咳を引き起こすこともあります。愛犬や愛猫が苦しそうにしている場合は、すぐに動物病院を受診してください。

 

ご家庭でできる対策と予防法

アレルギー症状を抑えるためには、室内環境の整備外出時の工夫が重要です。

<室内の環境整備>

・部屋の掃除をこまめに行い、ハウスダストやダニを減らす
・カーペットやカーテンなど、ホコリがたまりやすい場所を定期的に掃除する
・空気清浄機を使用し、花粉やアレルゲンを取り除く

<散歩時の対策(犬の場合)>

・花粉が多い時間帯(早朝・夕方)を避ける
・帰宅後は、体や足を拭いて花粉を落とす
・花粉が付きにくい服を着せる

特に春の花粉の時期には、飼い主様が花粉を家の中に持ち込まないように工夫することも大切です。帰宅時には衣服についた花粉をしっかり払い落とし、可能であれば室内に入る前に上着を脱ぐと効果的です。また、洗濯物はなるべく室内干しを心がけましょう。

 

治療法について

愛犬・愛猫のアレルギーを診断するためには、動物病院での血液検査皮膚検査が有効です。血液検査ではアレルゲンに対する抗体の有無を確認し、皮膚検査ではアレルギー反応の強さを評価します。これにより、原因となるアレルゲンを特定し、適切な治療方針を決めることができます。

<治療法の例>

・薬物療法
アレルギー症状の緩和には、抗ヒスタミン薬ステロイド薬が使用されることがあります。抗ヒスタミン薬は軽度の症状に有効ですが、効果には個体差があるため、獣医師の指導のもとで使用することが大切です。ステロイド薬は強い炎症を抑える効果がありますが、長期使用には副作用のリスクがあるため、慎重に管理する必要があります。

・免疫療法
アレルゲンを特定できた場合、減感作療法(アレルゲン免疫療法)を行うこともあります。これは、少量のアレルゲンを体内に投与し、徐々に免疫を慣れさせることでアレルギー反応を軽減する治療法です。特に慢性的なアレルギー症状を持つ犬や猫に適しており、長期間にわたって症状をコントロールする手段の一つとなります。

アレルギーは長期間にわたって管理が必要なケースも多いため、定期的に動物病院で診察を受け、適切な治療を続けることが重要です。また、自己判断で市販薬を使用するのは避け、必ず獣医師に相談しましょう。

 

まとめ

愛犬や愛猫のアレルギー症状は、早期発見と適切な対策が大切です。特に春先は花粉の影響でくしゃみや鼻水などの症状が増えるため、日頃からの観察が重要になります。

室内環境の整備や散歩時のケアを工夫し、アレルゲンをできるだけ避けることで、愛犬や愛猫の負担を軽減することを心がけましょう。もし症状が長引いたり悪化したりする場合は、早めに動物病院を相談することをおすすめします。

 

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