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愛犬の足の腫れが気になる…要注意の症状と受診のタイミング|八幡みなみ動物病院|市川市の動物病院

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愛犬の足の腫れが気になる…要注意の症状と受診のタイミング

愛犬の足の腫れが気になる…要注意の症状と受診のタイミング|八幡みなみ動物病院|市川市の動物病院

愛犬の足の腫れが気になる…要注意の症状と受診のタイミング

愛犬の足が腫れているのを見つけると、不安を感じる飼い主様も多いのではないでしょうか。「すぐに病院に行くべきか…」「しばらく様子を見ても大丈夫?」と悩むこともあるかと思います。

足の腫れは、原因によって対処法が異なり、適切なケアをしないと悪化することもあります。特に、腫れが長引く場合や痛みを伴う場合は、早めの対応が必要です。

今回は、愛犬の足の腫れに関する原因や症状、家庭でできるケア、動物病院を受診すべきタイミングについて詳しく解説します。

■目次
1.足の腫れの種類と特徴
2.考えられる主な原因
3.応急処置とご家庭でのケア
4.すぐに受診が必要な症状
5.予防と日常のケア
6.まとめ

 

足の腫れの種類と特徴

足の腫れは、発生する部位や原因によって特徴が異なります。例えば、指や肉球の腫れは、異物が刺さったり、擦り傷や切り傷ができたりすることが原因であることがほとんどです。一方で、関節部分の腫れは、関節炎やリウマチなどの疾患が関与している場合があります。

また、腫れの進行速度によっても違いがあります。

<急性の腫れ>

突然発生し、痛みや熱を伴うケースが多くみられます。ケガや感染症が原因の場合が多く、迅速な対応が求められます。

<慢性の腫れ>

ゆっくりと進行し、症状が徐々に悪化します。関節炎や腫瘍などが原因となることが多く、早期診断と定期的な受診が重要です。

さらに、腫れとともに痛み・熱感・変色・出血が見られる場合は、炎症の進行や感染のおそれもあるため、注意が必要です。

 

考えられる主な原因

足の腫れを引き起こす原因はさまざまですが、主に以下のようなものが考えられます。

<外傷>

散歩中に尖った小石やガラス片を踏む、木の枝やトゲが足に刺さる、などのケガが原因で足の腫れにつながることがあります。また、爪が折れたり、伸びすぎて肉球に食い込んだりすることで、炎症を起こすこともあります。

<アレルギー反応>

特定の食べ物や環境要因に対するアレルギーが原因で、足が腫れることがあります。例えば、新しいフードやシャンプーを使用した後に皮膚が赤く腫れることがあり、これは接触性のアレルギー反応の可能性が考えられます。また、花粉や草、化学薬品などに過敏に反応し、炎症を引き起こすケースも少なくありません。

<感染症や炎症>

細菌やウイルスが傷口から侵入すると、患部が赤く腫れ、熱を持つことがあります。特に夏場は、蜂やダニ、蚊などの虫に刺されることで、アレルギー反応や感染症を引き起こすことが増えます。また、傷口を頻繁になめることで細菌が繁殖し、炎症が悪化するケースもあるため注意が必要です。

<関節や骨のトラブル>

関節炎やリウマチ、膝蓋骨脱臼、骨折などが原因で足が腫れることがあります。特に、大型犬では股関節形成不全、小型犬では膝蓋骨脱臼のリスクが高く、年齢とともに関節の負担が増すことで症状が悪化することがあります。

股関節形成不全についてはこちら
膝蓋骨脱臼(パテラ)についてはこちら

腫れの原因は多岐にわたり、愛犬の生活環境や体質によっても異なります。足の異変に気づいたときは、どのような状況で症状が現れたのかを観察し、適切な対応をすることが大切です。

 

応急処置とご家庭でのケア

愛犬の足が軽度に腫れている場合、以下の方法を試してみましょう。

1. 冷却
炎症や腫れを抑えるため、氷や保冷剤をタオルで包み、患部に当てます。直接氷を当てると皮膚を傷めるため、必ずタオルを使用してください。

2. 清潔な環境を保つ
傷が原因の腫れの場合は、傷口を流水で洗い、清潔なガーゼや包帯で保護します。舐めすぎてしまうと治りが遅くなるため、必要に応じてエリザベスカラーを使用するのも有効です。

3. 安静にさせる
足を引きずる場合や痛みが強そうな場合は、無理に歩かせず安静にさせることが大切です。歩かせると症状が悪化することもあるため、様子を見ながら慎重に対応しましょう。

これらの処置を行っても腫れが引かない場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

 

すぐに受診が必要な症状

以下のような症状がある場合は、早めに動物病院で診察を受けることをおすすめします。

足を引きずっている、歩きたがらない(強い痛みのサイン)
患部が赤く腫れ、熱を持っている(炎症や感染のおそれ)
出血や膿が出ている(感染症のリスク)
腫れが数日たっても引かない(慢性的な病気の疑い)
食欲不振、元気がない、発熱(全身の病気が関係しているおそれ)

無理に自宅ケアを続けると悪化することもあるため、気になる症状があれば動物病院に相談しましょう。

 

予防と日常のケア

愛犬の足の腫れを防ぐために、心がけたい日々のケアを紹介します。

<散歩時の注意点>

愛犬の足を守るために、散歩の時間帯や環境に配慮しましょう。冬場は暖かい時間帯を選び、アスファルトが高温になりやすい夏場は、朝や夕方の涼しい時間に歩かせるようにします。

散歩前に飼い主様が地面を手で触り、温度を確認すると安心です。また、夏は虫刺されのリスクもあるため、虫除けスプレーを活用するとよいでしょう。

さらに、砂利道や小枝が落ちている公園では足を傷つけることがあるため、歩かせる場所にも注意が必要です。散歩後は愛犬の足を優しく触り、傷や異常がないかこまめに確認しましょう。

<定期的なチェック>

日頃から愛犬の足の状態をチェックし、トラブルの早期発見を心がけることが大切です。肉球や指の間に傷や腫れがないかを確認し、違和感があれば早めに対処しましょう。

また、爪の削れ方にも注意を払うと、関節や体のバランスの変化に気づきやすくなります。左右の爪の減り方に差がある場合は、関節や神経に問題が隠れていることもあるため、気になる場合は動物病院に相談すると安心です。

足の異常は小さな変化から始まることが多いため、日頃からこまめに観察し、愛犬の健康を守りましょう。

 

まとめ

愛犬の足の腫れに気づいたら、まずは腫れの原因や症状をよく観察し、適切な対応をすることが大切です。軽度の腫れであれば、冷却などのご家庭でのケアで改善することもありますが、痛みを伴う場合や腫れが続く場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

また、日々のケアをしっかり行うことで、ケガや炎症を未然に防ぐことができます。愛犬が健康で快適に過ごせるよう、定期的なチェックや適切な予防を心がけていきましょう。何か気になることがあれば、自己判断せずにかかりつけの動物病院に相談するのが安心です。

 

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