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犬と猫の尿道閉塞について|緊急性の高い病気|八幡みなみ動物病院|市川市の動物病院

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犬と猫の尿道閉塞について|緊急性の高い病気

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犬と猫の尿道閉塞について|緊急性の高い病気

犬や猫の尿道閉塞とは、尿の通り道である尿道が何らかの原因で塞がってしまう病気です。治療が遅れると最悪の場合、膀胱・尿道の破裂や急性腎不全による尿毒素によって命に関わることがあるため、早期発見・早期治療が大切です。
今回は愛犬や愛猫の異常にいち早く気がつけるよう、尿道閉塞について解説していきます。

目次
1.原因
2.症状
3.診断方法
4.治療方法
5.予防法やご家庭での注意点
6.まとめ

 

原因

腫瘍や炎症などで尿道が狭くなったり、血の塊が詰まったりすることで起こることもありますが、多くの場合、犬では尿道結石、猫では膀胱炎や尿道結石に関連して起こります。
結石ができる原因は遺伝や体質といった先天的なものから、食事、飲水量、運動量といった後天的な要因まで様々です。
また、オスは尿道が細いことから特に閉塞を起こしやすいと言われています。

 

症状

落ち着き無く頻回にトイレに行くものの、尿が少量しか出ない、あるいは全く出ない状態になります。また、膀胱に尿が溜まってパンパンになるため、お腹を痛がるようになります。
それ以外にも、血尿や食欲の低下、嘔吐などの症状を示すこともあります。

また、排尿ができなくなると腎不全や尿毒症、膀胱破裂などを起こし、短期間で命を落としてしまうこともあります

 

診断方法

問診や触診などで尿道閉塞が疑われた場合、レントゲン検査やエコー検査、血液検査、尿検査の結果から診断します。

 

治療方法

まずは緊急処置として鎮静下でカテーテルを尿道に挿入し、生理食塩水を流して尿道に詰まっている結石などを膀胱に押し戻します。その後、腎機能を回復させるために薬や点滴を使った内科的治療や食事療法などを行います。

ただし、カテーテルで閉塞が解除できない場合や、再発を繰り返してしまう場合などには外科手術が必要になります。手術の方法はいくつかあり、例えば、お腹を開いて結石を摘出することもあれば、繰り返し尿道閉塞を起こしたり尿道が損傷してしまったりした場合には、「会陰尿道造瘻術」という尿の通り道を新しく作り直す手術を行うこともあります

当院における尿道再建の手術症例はこちら

 

予防法やご家庭での注意点

膀胱におしっこが長く溜まると結石ができやすくなるため、トイレは常に清潔に保ちましょう。猫の場合はトイレを頭数+1個設置するなどして、おしっこを我慢させないような環境づくりも大切です。

また、水を飲む量が減ることでも結石ができやすくなります。特に冬場は飲水量が減るため、水飲み場を増やし、暖かい部屋に水飲み場を作るなどして、こまめに水分補給できるよう工夫しましょう。

そして尿道閉塞は一刻を争う事態であるため、日頃から愛犬・愛猫のおしっこの量や回数などを気にかけ、何か異常があった場合は様子を見ずに、すぐに動物病院を受診しましょう

 

まとめ

尿道閉塞は治療が遅れると命に関わることもあるため、日頃から愛犬・愛猫のおしっこの回数や量などを確認し、早期発見・早期治療に努めましょう
また、おしっこを我慢させないことと、飲水量が減らないようにすることを常に心がけると良いでしょう。

 

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